20140709島根原発5キロ以内の住民に説明会 島根

2014-07-10 21

松江市にある島根原子力発電所で事故が起きた場合の避難の方法やルールなどを定めた広域避難計画の住民説明会が8日から松江市で始まりました。
松江市は市内の全域が原発から30キロ圏内に入るため地区ごとに避難先や経路、それに避難のルールなどを定めた広域避難計画をことし3月に発表しました。
そして、この計画を広く知ってもらため市内に29ある地区ごとに住民説明会を開くことになり昨夜は原発が立地する鹿島地区で初めて開催しました。
この中で市の担当者は、鹿島地区の住民の避難先は島根県大田市であると紹介した上で避難のための交通手段は原則として自家用車で、車を持っていない人などは県が用意したバスで避難することや渋滞を緩和させるため避難先に向かう道順として2つの経路を説明しました。
説明会には約120人が参加し「仕事で地区の外にいる間に事故が起きた場合、自宅に荷物を取りに帰ったり子どもたちを迎えに行ったりすることはできるのか」といった質問が出されていました。
説明を聞いた64歳の自営業の男性は、「実際に事故が起きたら避難が計画通りにスムーズに行くとは限らないので、地域で協力していきたい」と話していました。
松江市ではこの説明会を今後3か月間かけて各地区で実施することにしています。

07月09日 09時18分